ラブドールの保管方法|姿勢・湿度の目安と人目につきにくい置き場所

ラブドールの保管で迷うのは、劣化させない置き方と、家族や同居人、来客の目に触れにくい置き場所をどう両立させるかではないでしょうか。押し入れやベッドの下に移したいものの、湿気や重さが心配という方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、メーカー公式が示す保管姿勢と公的機関の湿度の目安をもとに、人目につきにくさと劣化しにくさを両立する置き場所の選び方をご案内します。長期間使わないときの準備と、出し入れのときの体の負担への配慮にも触れています。
保管そのものが負担になったときの選択肢は、よくある質問でご紹介しています。
保管の負担から手放すとお決めになった場合は、当サービスの宅配回収をご検討ください。回収キット(専用段ボール)に詰めて着払いで発送していただく方式で、全国47都道府県に対応し、製品の状態に関係なくお引き取りします。
料金には回収キット(専用段ボール)代と送料が含まれ、追加料金は不要です。サイズ別の税込料金とご利用の流れをご確認のうえ、お気軽にご相談ください。
ラブドールの保管の基本|メーカー公式が示す姿勢と荷重

メーカー公式の案内では、クッションの効いた椅子やベッドに座らせるか、寝かせて保管するのが基本です。オリエント工業は湿気を避け、荷重が一か所に集中しない姿勢で座らせるか寝かせるよう案内しています。
4woodsは原型に近い姿勢で座らせるとシワや裂けを抑えられるとしています。硬い場所ではお尻の下にクッションを敷く(4woods)、長期間同じ姿勢のままにしない(オリエント工業)という案内もあります。
メーカー公式が示す保管姿勢(座らせる・寝かせる)
寝かせるか座らせるかで迷われる場合、オリエント工業は両方の姿勢を、4woodsは長期保持の姿勢として座らせることを案内しています。オリエント工業は、ソフビ製品・シリコン製品ともに湿気の多い場所を避けるよう案内しています。
同社はそのうえで、クッションの効いた椅子やベッドにリラックスしたような姿勢で座らせる、または寝かせて保管するよう案内しています。
4woodsは、長期保持する場合は原型に近い姿勢で椅子などに座らせておくとシリコンに負荷がかかりにくく、シワや裂けを抑えられると説明しています。
「寝かせる以外は不可」という情報をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。ただ、両社の案内では、座らせる保管も選択肢に含まれています。
両社の案内は、シリコン製品(オリエント工業はソフビ製品も)を対象にしたものです。保管姿勢やお手入れはお持ちの製品の取扱説明書を優先し、TPE製の場合はメーカー・販売店が示す方法をご確認ください。
荷重を一か所に集中させないクッションの使い方
床など硬い場所に直接置くことについては、「クッションの効いた場所に置く」が両社に共通する考え方です。オリエント工業は、荷重が一か所に集中しない姿勢を意識すると扱いやすくなるとし、湿気を避けてクッションの効いた場所に置くことを保管の基本に挙げています。
4woodsは、硬い場所にラブドールを置く場合、お尻の下に付属の柔らかクッションを敷くよう案内しています。
座らせる場合はお尻と太ももの裏に、寝かせる場合は背中とお尻に重さがかかります。硬い床に直接寝かせる、椅子の縁にお尻だけを乗せる置き方は両社が示す置き方と異なるため、クッションや布団で面で支える置き方に変えてください。
長期間同じ姿勢で置き続けた場合の負担
オリエント工業は、長期間同じ姿勢で保管すると身体や関節の一部分に負担が集中する可能性があるとしています。同社は、無理な角度で関節を固定したままにしないことも大切だとしています。
姿勢を変えるときは、取扱説明書やメーカーが示す可動範囲の中でゆっくり動かし、急に曲げ伸ばししたり力をかけたりしないでください。姿勢を変える間隔は、長期保管の章の確認日の決め方に合わせてください。
メーカー2社の公式案内から、保管姿勢の要点を4つにまとめました。
- クッションの効いた椅子やベッドに、リラックスした姿勢で座らせるか寝かせてください。
- 硬い場所に座らせる場合はお尻の下にクッションを敷き、寝かせる場合はマットや布団で面で支えてください。
- 荷重が一か所に集中しない姿勢を意識し、関節を無理な角度で固定したままにしないでください。
- 長期間同じ姿勢のままにせず、可動範囲の中でゆっくり姿勢を変えてください。
置き場所は、まずこの4つの条件を満たせるかを基準にお選びください。
吊り下げや立たせたままの保管の確認先
専用フックで吊り下げる方法や立たせたまま保管する方法は、オリエント工業と4woodsの公式案内には含まれていません。本記事で参照した資料では、オリエント工業は座らせる・寝かせる保管を、4woodsは長期保持について原型に近い姿勢で座らせる保管を案内しています。
本記事も座らせる・寝かせるの2つを基本にしているため、吊り下げや立たせたままの保管はおすすめしておらず、設置や固定の手順もご紹介しません。
これらの方法をご検討になる場合は、器具や設置場所が製品の重さに耐えられるか、固定方法が製品の構造に合っているかを、メーカーや販売店へ事前にお尋ねください。落下や転倒は製品の破損だけでなく、けがにつながるおそれもあります。
ラブドールの保管のポイント|湿度・直射日光・結露・風通

保管には、湿度60%以下を目安に、直射日光が当たらず、温度変化が少なく、結露しにくく風通しのある場所をお選びください。板橋区は室内のカビを防ぐには湿度をこの水準以下に保つことが有効とし、オリエント工業は直射日光や高温多湿がシリコン素材の負担になると説明しています。
湿度の数値は住まいのカビ対策の目安としてお使いいただき、まず湿度計で今の置き場所の湿度を測るところから見直してください。
湿度の目安(人の住まいの基準を参考に)
湿度の数値は、公的機関が公表している室内環境の目安を参考にしていただけます。板橋区は、カビは温度・水分・栄養源などの条件がそろわないと発育できず、繁殖を防ぐには室内の湿度を60%以下に保つことが有効だと説明しています。
同区は別のページで、湿度が80%を超えると繁殖のスピードが速くなるともしています。
室内の湿度については、30%から60%の間を目安にして、必要な場合は加湿や除湿を行うというのが同区の案内です。
これらは人の健康を守るための住まいの目安で、ラブドールの素材に適した湿度として定められたものとは異なります。それでも「湿気の多い場所」を数値で見極める手掛かりになるため、本記事ではこの上限を保管場所の目安として整理しています。
直射日光や高温多湿を避けた、温度変化の少ない場所
オリエント工業は、直射日光や高温多湿の環境はシリコン素材に負担を与える原因になるとしています。使用しないときは、できるだけ温度変化が少なく直射日光の当たらない場所で保管するよう同社は案内しています。
具体的には、直射日光が差し込む窓際、暖房器具のそば、閉め切ると温度が上がりやすい部屋などを、本記事ではこの条件が整いにくい場所として整理しています。保管に適した温度の数値は公式案内に示されていないため、温度変化が少なく直射日光が当たらないという条件で場所をお選びください。
冬の押し入れ・北側の壁の結露
押し入れをお使いになる場合は、冬の結露への備えが欠かせません。特に窓ガラスや北側の壁、押し入れなどが結露しやすく、結露した水が原因でカビが生えることがあるというのが板橋区の説明です。
押し入れを保管場所にする場合は、同区がカビ対策として挙げる工夫をそのまま取り入れられます。具体的には「押し入れにすのこを敷いて、戸を少し開けておく」「住居内の温度差を少なくする」「窓ガラスの結露水をふきとる」の3つです。
風通しと家具の裏側
家具の裏や部屋の隅に置く場合は、風通しの観点でご検討ください。板橋区は、カビは日当たりや風通しの悪いところ、部屋の隅、家具の裏側など空気がよどむ場所に発生しやすいとしています。
対策として同区は、換気(風通し)をよくすることと、家具は壁から5cm程度離すことを挙げています。ラブドールを家具の裏や隅に置く場合も壁や家具から離して空気の通り道を残し、扉やふたで覆う場合は定期的に開けて空気を入れ替えてください。
ここまでの4つの条件を、根拠のある目安と保管での対策に分けて整理しました。
| 環境の条件 | 根拠のある目安 | ラブドールの保管での対策 |
| 湿度 | カビの繁殖を防ぐには60%以下が有効(板橋区) | 置き場所に湿度計を置き、目安を超える時期は除湿や換気で調整してください |
| 直射日光・温度変化 | 直射日光や高温多湿はシリコン素材の負担(オリエント工業) | 窓際や暖房器具のそばではなく、温度変化が少なく直射日光の当たらない場所に置いてください |
| 結露 | 冬は窓ガラス・北側の壁・押し入れが結露しやすい場所(板橋区) | 押し入れにはすのこを敷き、戸を少し開け、家具は壁から離して置いてください |
| 風通し | 日当たりや風通しの悪いところ、部屋の隅、家具の裏側はカビの発生しやすい場所(板橋区) | 家具は壁から5cm程度離し、覆いは定期的に開けて換気してください |
※湿度の数値は、板橋区が室内のカビを防ぐために公表している人の住まいの目安で、ラブドールの素材に適した湿度として定められたものとは異なります。
湿度は湿度計で数値をご確認いただけますので、置き場所に湿度計を置いて測ることから始めてください。
人目のつきにくく劣化しにくいラブドールの保管場所とは

板橋区がカビが発生しやすいとする押し入れや家具の裏側は、家族や来客の目に触れにくい場所と重なるため、置き場所は3つの軸で比べてください。軸は「覆えるか」「湿気がこもりにくいか」「出し入れの負担が少ないか」です。
押し入れは覆いやすい一方で結露に、ベッド下は硬い床に、ケースや箱は密閉による湿気のこもりにご注意ください。覆う布は色移りしにくい生地と色をお選びいただき、開口部の向きにもご配慮ください。
保管場所の比較表(クローゼット・押し入れ/ベッド下/ケース/購入時の箱)
どこに置くのが現実的かを3つの軸で比べられるよう、一般的な住まいにある4つの置き場所を表にしました。
湿気のこもりやすさは板橋区が示すカビの発生しやすい場所に当てはめた目安で、注意点はオリエント工業と4woodsの案内をもとにしています。
| 置き場所 | 人目につきにくさ(覆えるか) | 湿気のこもりやすさ | 出し入れの負担 | 注意点 |
| クローゼット・押し入れ | 扉で覆え、個室内なら共有スペースから見えにくくなります | 押し入れは結露しやすく、カビが発生しやすい場所です | 下段は床面に近く、上段は持ち上げる負担が大きくなります | 保管環境の章の結露と風通しの対策を取り入れ、座らせる場合はクッションを敷いてください |
| ベッド下・収納ベッド | ベッドで覆われ、床面に近いため目に入りにくくなります | 家具の裏側と同じく空気がよどみやすい場所です | 引き出して持ち上げる動作が必要です | 床に直接寝かせず、マットや布団を敷いて面で支えてください |
| スーツケース・大型ケース | ふたを閉めれば中身が見えず、ケースごと移動できます | 密閉すると空気が入れ替わらず、湿気がこもりやすくなります | ケースごと動かせますが、収める際に関節を曲げる作業が増えます | 可動範囲を超えて曲げず、定期的にふたを開けて換気してください |
| 購入時の箱 | 中身は見えませんが、箱の大きさが目につきやすくなります | ふたを閉めると空気が入れ替わりにくく、床や壁との接触面に湿気が残りやすくなります | 箱の寸法に合わせた姿勢の調整が必要です | 長期保管に使えるかとどの姿勢で保管するかを、メーカーへご確認ください。壁や床から離して置き、定期的にふたを開けて換気してください(付属の袋やクッションの扱いはよくある質問をご覧ください) |
※「人目につきにくさ」と「出し入れの負担」は本記事の判断基準による目安で、住まいの間取りや同居人の生活時間によって変わります。
表の4つの置き場所はいずれも、人目につきにくい反面、湿気がこもりやすい、出し入れの負担が増えるといった課題を伴います。置き場所は、表の注意点にある対策とセットにしてお選びください。
来客や同居人の目に触れにくい置き方の工夫
見られにくくするための工夫は、劣化を防ぐ条件に反しない範囲でお選びいただくのが基本です。覆う布やカバーは、長期保管の章の「肌着・ストッキングによる色移りの予防」でご紹介する生地と色の条件に合わせてお選びください。
扉を少し開けておく場合は、廊下や共有スペースから中が見えないよう、扉を開ける側と開け幅を調整してください。部屋の入口から開口部が正面に見えない配置にすると、同居人の視線に入る場面を減らせます。
扉を閉め切る保管と風通しの両立
扉を閉め切ったままにするかどうかは、板橋区が押し入れのカビ対策として戸を少し開けておくことを挙げている点が手掛かりになります。常に戸を開けておけない事情がある場合は、閉め切る時間と開ける時間を分けるという考え方で両立できます。
例えば、同居人が不在の時間帯や同居人の就寝後に戸を開けて空気を入れ替え、同居人が在宅していて起きている間や、来客の予定がある日は閉めておくという運用です。カビの発生しやすい場所として同区が挙げる押し入れや戸棚、家具の裏側では、閉め切ったまま長期間放置せず、定期的に開けることをおすすめします。
この方法で湿気を抑えられているかは、置き場所に湿度計を置き、閉め切った後に保管環境の章の目安を超えていないかで確かめてください。超える日が続く場合は、開ける時間を延ばすか除湿を加えるかをご検討ください。
人目への配慮で見落としやすい場面
保管場所を整えても、用品の受け取りや出し入れの際に、周囲の方が気づくきっかけは残ります。次の場面を、生活動線に照らしてご確認ください。
用品を受け取るときは、配送の箱や注文の通知を誰が目にするかもご確認ください。また、出し入れのときは、扉の開閉音が出る時間や作業の時間が同居人の在宅時間と重なっていないかもご確認ください。
来客時に扉を開けている向きや共有スペースを通る動線も含め、住まいの間取りや同居人の生活時間に合わせてご判断ください。
ラブドールを長期間使わないときの保管の準備・確認方法

しばらく使わないときは、お手入れ、色移りの予防、除湿剤の置き方、確認日の設定の4点を済ませてからしまうことをおすすめします。取り出したときのベタつきや色移り、除湿剤の液漏れを避けやすくなるためです。
オリエント工業は同社のシリコン製品の水拭き後にパウダーを薄く塗る手順と、白の肌着などによる色移りの予防を案内しています。神奈川県の商品テストは、除湿剤を平らな場所に置いて時々確認するよう促しています。
しまう前のお手入れ(水拭き・乾燥・パウダー)
しまう前のお手入れは、オリエント工業が同社のシリコン製品について示す基本手順が目安になります。同社は、汚れた場合は柔らかい布で水拭きして汚れを落とし、乾いたらベビーパウダーを薄く塗布するという2段階を示しています。
シリコン製品特有のベタつき(普段からあるもの)はパウダーを薄く塗って整え、厚塗りしないというのも同社の案内です。4woodsも、ボディなどが汚れた場合は水で濡らしたタオルで拭き取れば簡単な汚れは取れると説明しています。
パウダーの使用が指定されている製品は、取扱説明書に従って薄く塗布してください。普段と異なるベタつきや判断に迷う変化がある場合は、塗布を重ねる前にメーカー・販売店へご相談ください。
長期間しまう前は、汚れや皮脂を残さないようにしてください。板橋区がカビの栄養源に手あかなどの汚れを挙げているとおり、汚れを落としてからしまうことはカビ対策にもつながります。
オリエント工業は、きれいに保つコツは「やりすぎない」ことで、強い薬剤や強い摩擦は後で取り返しがつきにくいトラブルにつながることがあるとしています。洗剤の種類や洗い方の詳しい手順は、取扱説明書とメーカーの案内に従ってください。
肌着・ストッキングによる色移りの予防
服を着せたまましまう場合は、着せるものの素材と色が決め手になります。オリエント工業は色移り防止対策として、白の肌着やストッキングなどを衣服の下に着せ、衣服の生地が製品に直接触れないようにすることを挙げています。
同社によると、衣服に使用されたゴム部分なども、製品に直接触れると色移りの原因になることがあります。着用させる前に、製品の目立たない箇所で色移りしないかテストすることも同社の対策の1つです。
長期間しまうときは、普段の衣装を脱がせて白の肌着やストッキングだけにしていただくと、色移りの原因になる生地が肌に触れ続ける状態を防げます。オリエント工業は、長時間同じ衣装を着せっぱなしにしないことも予防のコツに挙げています。
4woodsは、黒や赤、紫など染めの強い色は色移りしやすく、綿系で色の薄い柔らかい生地がシリコンに最も優しいとしています。重さがかかる太ももの裏、お尻、背中を色移りしやすい場所ともしているため、下に敷く布やクッションカバーも白や淡い色の綿系にそろえることをおすすめします。
除湿剤の置き方と液漏れへの注意
除湿剤をラブドールと一緒に置く場合は、神奈川県の商品テストが示す置き方の条件が参考になります。神奈川県は、家庭用除湿剤の容器の安定性や強度を商品テストで調べ、結果を公表しています。
きっかけは、除湿剤を置いていた押し入れに水がたまってびしょ濡れになったという相談です。
同県は消費者へのアドバイスとして、平らな場所に置いて設置状態を時々確認することと、落下させたり衝撃を与えたりしないよう丁寧に扱うことを挙げています。容器が転倒しても透湿膜に傷がなければすぐに潮解液は出ないものの、放置すると漏れ出ることがあるというのが同県の説明です。
潮解液は塩化カルシウムなどの水溶液で、皮膚につくと皮膚炎を起こすこともあり、目安の水量までたまったら必ず交換するよう同県は求めています。
ラブドールと一緒に置く場合は平らで安定した場所を選び、潮解液がラブドールの体や衣類に触れないよう離して設置してください。
確認日の決め方と長期保管前のチェックリスト
確認の頻度については、メーカー2社の公式案内と公的機関の資料に数値が示されていません。本記事の目安として、梅雨入り前や暖房を使い始める時期など、湿度や結露の条件が変わる時期に確認日を設けてください。
その後も確認日をご自身でお決めいただき、保管中の状態を定期的にご確認ください。
確認日には、湿度の数値、表面のベタつき、肌着や下に敷いた布からの色移り、姿勢のずれや関節の固定状態、除湿剤の液量と転倒の有無をご確認ください。湿度が目安を超えていれば、換気や除湿で下げてください。
通常のベタつきには、パウダーの使用が指定されている製品に限り、取扱説明書に従ってパウダーを薄く塗布してください。普段と異なるベタつきや判断に迷う変化は、塗布を重ねる前にメーカー・販売店へご相談ください。
姿勢は可動範囲内で無理なく調整し、一部分に負担が集中していないかをご確認ください。
裂けや傷を見つけた場合は、ご自身で手を加えず、お持ちの製品のメーカーや販売店の案内に従ってください。補修の手順は本記事ではご紹介しません。
ここまでの準備を、しまう前にご確認いただく順番で一覧にしました。
- 柔らかい布で水拭きし、汚れを落としてから完全に乾かしてください。
- 乾いてから、パウダーの使用が指定されている製品は取扱説明書に従って薄く塗ってください。
- 濃い色の衣服やゴム部分を直接触れさせず、白の肌着やストッキングを着せてください。
- クッションの効いた場所に、荷重が一か所に集中しない姿勢で置いてください。
- 除湿剤をお使いになる場合は、平らな場所にラブドールと離して置き、転倒と液量を時々ご確認ください。(注)
- 確認日を決め、湿度計の数値と保管中の状態を定期的にご確認ください。
注:潮解液は皮膚につくと皮膚炎を起こすこともあります。容器が倒れたまま放置すると漏れ出ることがあるため、倒れたまま使わず、目安の水量までたまったら必ず交換してください。
6つの項目に沿って保管前の準備と保管中の確認をしていただくと、取り出したときに慌てる場面を減らせます。
ラブドールを出し入れするときの体の負担と安全な方法

オリエント工業が公表している梱包時の重量は、同社の製品によって約22kgから約48kgあるため、お一人で無理に持ち上げないことが安全の基本です。厚生労働省の職場向けの腰痛予防の目安は、人力で扱う重量を体重の割合で制限し、超える場合は2人以上での作業を求めています。
持ち上げるときは膝を曲げて腰を下ろした姿勢で抱え、関節は可動範囲を守り、片方の脚だけを持ち上げない扱い方が、各公式案内に沿った方法です。
ラブドールの重さの目安(メーカー公表値)
重さは、メーカーが公表している梱包時の重量が手掛かりになります。オリエント工業のFAQには、製品ごとの梱包サイズと重量の表が掲載されています。
Berryが約22kg、ジュエル136が約33kg、やすらぎ・アンジェ・ジュエル146が約36kg、やすらぎ艶が約48kgです。これは専用の梱包箱に入った状態の重量です。
4woodsが公表しているのは、全タイプ共通の梱包サイズ(158×58×28cmの段ボール2重梱包)です。重量の目安は、お持ちの製品の取扱説明書や購入時の資料、メーカーへのお問い合わせでご確認ください。
職場向けの腰痛予防の目安を参考にした持ち上げ方
お一人で持ち上げてよいかの判断には、厚生労働省が公表している職場における腰痛予防対策指針のチェックリストが参考になります。これは陸上貨物運送事業など職場向けの目安で、ご家庭の作業の基準として定められたものとは異なりますが、体の使い方の考え方は参考にしていただけます。
同指針のチェックリストは、常時人力のみで取り扱う重量を、満18歳以上の男性で体重のおおむね40%以下、女性で24%以下としています。これを超える場合は、身長差の少ない2人以上で作業するよう求めています。
持ち上げ方としては、できるだけ重量物に身体を近づけて重心を低くする姿勢が示されています。床面から持ち上げる場合は、片足を少し前に出して膝を曲げ、腰を十分に下ろして抱え、膝を伸ばして立ち上がるという手順です。
ご自宅では、製品の重量が、ご自身の体重に上記の割合を掛けた重さを超えていないかをご確認ください。超える場合はお一人で持ち上げず、保管場所を床面に近い高さにして、持ち上げる場面そのものを減らす工夫をご検討ください。
人に見られたくないからといって、お一人で無理に持ち上げたり階段で運んだりすることはお控えください。
関節の可動範囲と無理な曲げ伸ばし
出し入れで関節を傷めないよう、持つ位置と曲げる範囲にご注意ください。4woodsは可動範囲について、裂けを防ぐため、腕を上げるのは水平までが目安だとしています。
片方の脚だけを持ち上げると股間に負荷がかかり裂けの原因になるため、必ず両脚を上げるというのも同社の案内です。オリエント工業も、無理な角度にしたり、長時間同じ姿勢のままにしたりすると、内部フレームや関節の負担になるとしています。
オリエント工業は、動かす際に身体の一部分だけに力を集中させないよう求めています。腕や脚、頭だけをつかんで引き寄せず、胴体を抱えるようにして支えてください。
箱やケースに収めるために関節を強く曲げる、押し込んで無理に閉めるといった作業は、可動範囲を超えるおそれがあるためおすすめしません。収まらない場合はメーカーや販売店へご相談ください。
切断や分解で大きさを合わせる方法は、けがのおそれがあるためおすすめしません。本記事では手順をご紹介しません。
ラブドールの保管方法に関するよくある質問

本文の説明を補足し、TPE製・ソフビ製の保管、購入時の箱や袋、一時的な預かり先、使わなくなった場合の4つにお答えします。ソフビ製はオリエント工業がシリコン製と同じ保管方法を案内し、TPE製は製品のメーカー・販売店の案内が基準です。
4woodsは購入時の寝袋状の袋を収納に最適とし、一時的な預かりにも対応するとしています。使わなくなった場合は、メーカーの引き取りと当サービスの宅配回収などが選択肢です。
TPE製やソフビ製も同じ保管方法でよいですか?
ソフビ製については、オリエント工業がソフビ製品・シリコン製品ともに同じ保管方法を案内しています。本文でご紹介した同社の姿勢と環境の条件を、そのままお使いいただけます。
両社の公式案内は、シリコン製品(オリエント工業はソフビ製品も)を対象にしています。そのためTPE製は、素材ごとの性質や扱いの違いを含めて、お持ちの製品の取扱説明書と購入元の案内に従ってください。
購入時の箱や袋は保管に使えますか?
袋と箱で分けてお考えください。4woodsは、ラブドールのボディを包む寝袋状の袋とクッションを付属させ、ご自宅で一時的または長期的に収納する際に最適だと説明しています。
付属の袋やクッションは、保管にお使いになるものとして残しておいてください。一部のシリーズには寝袋状の袋が付属しないと同社は記載していますので、セット内容をご確認ください。
箱については、オリエント工業の専用の梱包箱を含めて、長期保管にお使いいただけるかとどの姿勢で保管するかをメーカーへご確認のうえ、残すかどうかをご判断ください。
箱に入れて置く場合の湿気や結露の条件は、保管環境の章と比較表の「購入時の箱」の行のとおりです。
一時的に置き場所がなくなった場合の相談先はありますか?
引っ越しや来客などで一時的に置けなくなった場合、メーカーに預かりをご相談いただける例があります。4woodsは、何かの事情による一時的なラブドールの預かりにも対応すると公表しています。
対象となる製品、期間、費用、受け渡しの方法は公式ページに詳しい記載がないため、お問い合わせの際にご確認ください。
オリエント工業をはじめ、ほかのメーカーや販売店に預かりのご相談ができるかは、各社へ直接お尋ねください。
保管が負担になり使わなくなった場合はどうすればよいですか?
置き場所や出し入れの負担が続き、しばらくお使いになっていないという場合は、前の項の一時的な預かりとは分けて、手放すかどうかを一度ご検討ください。
一時的な預かりは置き場所を確保できるまでの方法です。手放す場合は、梱包や運び出しをどこまでご自身で行えるかを基準にお選びください。
メーカーの引き取りとしては、オリエント工業が里帰りについて、4woodsが直接購入者向けの引き取りについて案内しています。対象や費用(供養料・引き取り料・送料)、送付方法を含めて各社にお尋ねください。
当サービスの宅配回収は、回収キットに詰めて着払いで発送していただく流れです。ご自宅で梱包して発送していただく方式のため、粗大ごみの収集場所などへ運び出す必要はありません。
ただし梱包と、梱包後の箱を引き渡し場所まで動かす作業はご自身で行っていただきます。重量や箱への収まりに不安がある場合は、回収キットのご購入前にご相談ください。
方法を決める際は、処分費用の比較(宅配・訪問回収とメーカー引き取り)もご覧ください。
まとめ|ラブドールが人目につきにくく劣化しにくい保管のポイント

ラブドールの保管は、保管環境、姿勢と荷重、置き場所、長期保管前の準備、持ち上げの安全の順に見直すと、人目への配慮と劣化の予防を両立しやすくなります。座らせる場合も寝かせる場合も荷重を一か所に集めず、湿度は住まいのカビ対策の目安である60%以下を手掛かりに湿度計で確かめてください。
人目につきにくい置き場所は、湿気と出し入れの対策とセットでお選びください。保管が負担になったら手放す選択肢もあります。
保管の見直しの順序
何から直せばよいか迷う場合は、次の順番で進めてください。最初に今の置き場所に湿度計を置き、保管環境の章で示した湿度の目安を超える時期がないかをご確認ください。
次に姿勢とクッションを見直し、そのうえで比較表の置き場所ごとの注意点をご確認いただき、結露や風通しの対策を加えてください。
長期間使わない場合は、チェックリストの6項目に沿って保管前の準備と保管中の確認をしてください。持ち上げる場面があるときは、職場向けの目安に照らしてご判断ください。
次の一歩(湿度計・チェックリスト・相談)
今日できることは、置き場所の湿度を測れるようにすることと、確認日をご自身だけがご覧になる手帳やスマートフォンのメモに記録することの2つです。ベタつきや色移り、裂けなど気になる変化があれば、ご自身で薬剤や補修を試す前に、お持ちの製品のメーカー・販売店へご相談ください。
保管が負担になった場合は、引き取り制度や宅配回収の条件を先にご確認いただくと、必要になったときに慌てずに進められます。手放す場合も、回収キットの受け取りや発送の日時が同居人の在宅時間と重なることもありますので、ご自身の生活に合う方法かをご確認ください。
置き場所や重さが負担になり、使わなくなった場合は、当サービスの宅配回収もご検討ください。回収キット(専用段ボール)は無地でお届けし、ご自宅で梱包して着払いで発送していただく方式で、洗浄は不要です。
トルソーや交換パーツ単体にも対応していますので、回収対象のアイテムをご確認ください。部位単体の場合のキットと料金は、お申込み前にご確認ください。
サイズ別の税込料金には回収キット(専用段ボール)代と送料が含まれ、追加料金は不要です。重量や箱への収まりに不安がある場合は、ご購入前にご相談ください。